2010年04月16日

伝統工芸を上海万博から発信 岩手をアピール「巨大南部鉄瓶」(産経新聞)

 岩手県が5月1日に開幕する上海万博に、特産品の南部鉄瓶を出展することになった。雲南省の茶産地、プーアール市と地元の高級茶店「上海大可堂」と合同で、「南部鉄瓶でおいしいお茶を飲もう」と富裕層にアピールする。日本のパビリオンではなく、中国側と一緒に展開する。自治体としては珍しい取り組みだ。

 「創芸ホール」というイベントホールのエントランスにブースを設け、6月末まで出展する。

 展示の“目玉”は、高さ1・6メートル、重量210キロの「富士型鬼霰(おにあられ)南部大鉄瓶」。

 容量260リットルで、お茶約2600杯分の湯を沸かせるという。県内で作られた75作品も展示する。

 大鉄瓶は岩手県奥州市の伝統工芸士、佐藤秀次郎さんが6年前に製作した作品で、すでに会場に搬入されている。同じ型で作った作品が、奥州市の東北新幹線水沢江刺駅前にある「市伝統産業会館」(キューポラの館)に展示されている。

 県産業経済交流課で海外マーケットを担当する八重樫浩文課長は、「プーアール茶は中国で高級茶の代名詞。高温の湯で一気に淹れるとおいしいそうで、南部鉄瓶と相性はぴったり」と話す。

 県は万博開幕前の4月28日、達増拓也知事がプーアール市を訪ね、プーアール茶と南部鉄瓶を互いに普及・宣伝する「友好協定」に調印するという熱の入れようだ。県は一連の経費として、5000万円の予算を計上している。

 県は万博で岩手をアピールし、アワビやナマコなど海産物の輸出促進や、観光客の誘客も目指す。会期中は1億人の来場者も予想されている上海万博。横浜市や静岡県など各地の自治体がビジネスチャンスととらえている。

 そこで、岩手を正しく知ってもらうために、「まずは『南部鉄瓶』というブランドを覚えてもらう」(八重樫課長)という戦略だ。

 出展には南部鉄瓶の業界も期待を高める。水沢鋳物工業協同組合の後藤安彦事務局長は「富裕層の実用品として需要を見込んでいる。多くの中国人に見てもらいたい」と意気込む。

 県によると、鍋なども含む南部鉄器の生産量は減少を続け、平成19年には19億6000万円となり、9年の46億8000万円の半分以下に落ち込んだ。

 ただ、欧米では冷えにくい鉄瓶が「紅茶のポット用に」と人気となり、年間輸出額は鉄器全体で約3億5000万円(20年)に達している。

 中国向けはまだ約1400万円(同)程度だが、後藤事務局長は「中国では鉄瓶の生産者がほとんどいなくなっているそうで、日本の鉄瓶を欲しがる人が増えている」と話す。

 注ぎ口に銀を巻いたり、鉄瓶の周囲を削って細い金棒を埋め込むなど、中国人の好みに合わせた商品も開発しているという。

 「秋に現地の中国茶博覧会に参加を予定しており、万博出展を弾みにしたい。今年は中国への売り込みに力を入れる」(後藤氏)。日本の伝統産業も海外市場抜きには語れない時代になっているようだ。

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posted by ミズコシ キハチロウ at 21:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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